02年4月(ごろ)の1冊!
我田引水を省みず、言い切ります!
春の新刊は……心が洗われる1冊!
25年の歳月が磨き上げた写真集です!


『刑事ジョン・ブック』という映画、ご覧になりましたか? ハリソン・フォード扮する刑事が、殺人犯を追ううちにアーミシュの村に入っていくという……そう、あの世間と距離を置いて暮らす人々がアーミシュ。でも、ご覧になっていない方には、どう説明したものか?

世界史で習った、“ピルグリムファーザーズ”……宗教的な理由から英国を追われ、はじめてアメリカ東部に入植した人々ですね(1620年!)。このあと18世紀あたりまで、多くの人が、やはり宗教上の自由をもとめ、ヨーロッパから新大陸をめざしたのでした。

アーミシュの人々も、そうしたプロテスタントの一派です。厳格な教義のもとで、コミュニティをかたちづくって暮らしているわけですが、ある時点から“現代文明”に染まることを拒否しているのです。つまり、電気も使わなければ、自動車も使わない……そうして、昔ながらの暮らしぶりを、かたくなに守っているのです。

著者のビル・コールマンは、ひょんなことから、アーミシュの人との接点をもち、なんとコミュニティに招き入れられたのです。その時点で、すでに50歳、“まあまあ順調に仕事をしていた”写真家だったのですが、おそるおそる、彼らの暮らしをフィルムに収めはじめ、25年の歳月が流れ……その作品が、この1冊にまとまったというわけです。

とにかく、その“シンプル”な暮らしぶりには、“心が洗われる”……そのひとことでじゅうぶんだと思います。そして、もうひとことつけ加えるならば、多くの写真に写っている人々、とくに子どもたちの表情やしぐさの生き生きしていること!(アーミシュうんぬんを脇においたとしても)人物を題材にした写真集として、かなりのできばえだと思います。ぜひ、おそばにおいてやってくださいね!
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