05年3月(ごろ)の1冊!
ひさびさの新刊は、これまたしばらくぶりのクックブック。
『フレイバーオイル』『フレイバービネガー』の著者、
マイケル・チャレロによる、大判のたのもしい1冊。
“簡単にできて、しかも本格的”……いわば
クロニクル・ブックスのクックブックにつらぬかれた
コンセプトを、ぎゅぎゅぎゅっと凝縮してみせたかのような
決定版とも呼ぶべき1冊(ホントにたよれそう!)です。


友人と家族が集う食卓こそが、人生最大のよろこびであると考える家庭のシェフたちに、この1冊を捧げます——本書の序文にあるとおり、ナパ・バレイを代表するシェフである著者、マイケル・チャレロが、いままでの自身の体験もふまえつつ、“家庭のシェフ”のためのレシピをまとめあげたのが、このクックブック。ゲストをもてなすための特別のものではなく、自分たちのための“カジュアル・クッキング”なのです。

イタリア系移民の家系に生まれた彼の料理は、祖母、そして母から受け継いだイタリアの伝統的なものを土台にしながら、同時に、ヘルシーで、手数をかけすぎないナチュラルな指向、さらには地元で採れる新鮮な食材を重視するという今日的な思想を、ひと皿のなかに絶妙にブレンドしたもの。それは、つまり“カリフォルニアならでは”のと形容されることの多い、ワイン・カントリーの料理ということになります。

そうした料理を、日々の食卓に取り入れよう……というのが、本書のコンセプト。そのカギは、“しっかりと構築されたパントリー”です。買い置きしておくオリーブオイルやアンチョビ、パスタに乾燥ポルチーニ。これに、自作のアイテムを少々“つくり置き”しておこうという提案です。それは、休日の楽しみであったり、あるいはゲストや子どもたちとの共同作業の産物であるかもしれません。たとえば、スパイス・ミックスやスープストック、トマトソース、ハラペーニョのソース……。

こうして、パントリーをしっかりと“整備”していれば、あとは、日々のマーケットで手に入れた新鮮な素材を、手早く調理するだけで、本格的な味が楽しめる……本書は、そうした“生活改善”への設計図なのです。
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