04年7月(ごろ)の1冊!
1960年代から70年代にかけ、ジム・マーシャルが
勝ちえていたもの——それは、その時代に輝きを放った
アーティストたちが、警戒心を解き、人間性をうかがわせる
瞬間へのアクセスだった。それゆえ、ジム・マーシャルの作品は、
いまも、この時代の鮮明な“記憶”であり、この時代の精神を
いまに伝えつづける“証人”なのである。

ジミ・ヘンドリックス。ジャニス・ジョプリン。ボブ・ディラン。ミック・ジャガー。キース・リチャーズ。エリック・クラプトン。サンタナ。ジェリー・ガルシア。マイルス・デイヴィス。セロニアス・モンク。ウディ・アレン。ジョニー・キャッシュ。アレン・ギンズバーグ……著者であるジム・マーシャルは、ロック、ジャズ、そしてさまざまなサブ・カルチャーが、もっとも輝いていた60〜70年代に数々の名作を残した写真家であり、“rock'n'roll photographer”という異名をもつゆえんは、収録作品をご覧になれば、納得いただけることと思います。

『ジム・マーシャル「密着」』は、かねてより、ロック・ミュージック、とりわけ西海岸に端を発するものに関しては、その強みを発揮していたクロニクル・ブックスが、今秋リリースする“入魂”の写真集です。

右ページには、代表的作品である1カット。左ページには、その1カットが生まれた1ロール全体の“密着プリント(ベタ焼き)”というレイアウト……つまり、決定的瞬間と、それに先立つ、あるいは続いたヴィジュアル・ストーリーを楽しんでいただける構成です。

同時に、写真だけでなく、当時の“インサイダー”であるジョエル・セルヴィンによるテキストが、なかなかに読みごたえのあるもの。これを、青山 南さんならではの翻訳で、じっくりとお楽しみいただきます。

60〜70年代を体験した人も、よく知らない人も、まだ生まれていなかった人も、“あの時代”特有の空気をたっぷりと味わうことができる……そんな1冊です!

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